ウェブサイトを作成すると「ホスティング(サーバー)」と同じぐらい出てくる言葉が「ドメイン」という言葉です。ホスティングは別のページで解説し、ここではドメインについて解説したいと思います。
Webドメインとは
Webドメインとは、http://www.gitsint.com.au このURLの青色の部分をさします。言わば、インターネット上の住所のようなものです。
現実世界での住所はほとんどの場所で既に決まっていますし、新たに住所が作られることになる場合にも市役所などが名称を決めます。ところがインターネット上では、住所となる名前を自由に決めてよい、ということになっています。
「自由に決めてよい」
と書きましたが、当然決めるにあたってのルールがあります。一番重要なルールは「ドメインは早く取った者勝ち」なのです。
例えば、私が「株式会社 平田コンサルティング」という会社をオーストラリアで立ち上げるとします。そして、その会社のウェブサイトはhirata-consulting.com.au というドメインがいいなぁと思ったとします。
このドメインが取れるのかどうか、弊社のホスティングサービスサイトGITS Hostingから確認してみましょう。
調べるには、この右側のDomain Name Availability 欄に検索したい名称を入力して、「check」を押すだけです。
・・すると。
hirata-consulting検索結果
2015年6月3日現在はhirata-consulting.com.auは獲得可能ですが、hirata-consulting.comは既に誰かに獲得されていました。
そして、獲得できることを安心して放置してしまい、もしhirata-consulting.com.auというドメインを別な誰かに取られてしまった場合、私は基本的にはそのドメインを取ることは出来なくなってしまいます。(hirata-consulting.com.auを先に買った誰かから高額で譲ってもらうことはできるかもしれませんが・・)
このように、Webドメインを持つということは、インターネット上に自分の家(あるいは会社)の住所の命名権のようなものを買うと考えていいと思います。
早い者勝ちなので、新しい会社を立ち上げる際には、会社名を発表する前にドメインを押さえる、ということをした方が安心です。(ドメインで裁判沙汰になるケースもあるようですので)
その他ドメインの豆知識
ドメインに使える文字は半角英数字(A~Z、0~9)・半角のハイフン「-」で、3文字以上、63文字以下という制限があります。
また日本語ドメインの場合は全角ひらがな、カタカナ、漢字なども使用することができます。(弊社では日本語ドメインは海外からアクセスしにくいのでオススメしていません。)
ドメインの費用について
ドメインは買いきりではなく、契約している間は継続的に費用が掛かるものです。基本的には(複数)年間契約する場合がほとんどです。かかる費用はドメインによって異なります。
たとえば、
.com ドメインであれば、年間12ドル程度ですが、
.com.au ドメインであれば、年間20ドルほどの費用がかかります。
ベースとなる価格はこのような感じなのですが、業者によってはドメインの取得費用にマージンが乗っている場合があります。
ドメインの種類について
ドメインは .com , .co.jp , .net , .com.au , .cc などいろいろな種類があります。.com や .net ドメインなどは自由に取得することが出来ますが、一部のドメインは、取得する組織に制限がある場合もあります。
例えば、.co.jp は
「日本の会社でないと取得できない ⇒ 取っていれば会社である証明となる」
となっています。多少費用は上乗せになりますが、会社であることの証明にもなりますので、弊社では日本の会社のWebサイトの場合には、.co.jp の取得をオススメしています。
同様に、オーストラリアの場合には、.com.au が会社を示すドメインになります。このドメインは、ABN(Australian Business Number)を取得した会社等のみ、
取得が可能になっています。
同様に以下のドメインも制限があります。
.ac.jp → 大学教育機関
.or.jp → 財団法人、社団法人など
.ac.jp → 大学、学術研究機関など
.ed.jp → 小学校、中学校など
.go.jp → 政府機関や各省庁など
(矢印の先にマウスを合わせると、正解が表示されます。わかりますか?)
まとめ
ウェブサイトを作成する際に、自分のドメインを取得するのかしないのかという大きな選択があります。プロバイダと契約すると無料でウェブサイトを持てる場合もありますが、ほとんどの場合、プロバイダ名が名前に含まれます。
http://プロバイダ名.ne.jp/hirata-consulting といったような形になってしまいます。
会社として:
http://プロバイダ名.ne.jp/hirata-consulting
http://hirata-consulting.co.jp/
どちらのアドレスの方が信頼ができそうでしょうか?
弊社ではドメイン取得代行からWebサイトの構築までトータルサポートを行っておりますので、ドメイン、ウェブに関する相談、この記事に関する疑問点など、ご気軽にこちらからお問い合わせください。